肌に良い食べ物とは?美肌のために取り入れたい栄養素とその理由
大人ニキビをはじめとする肌トラブルの要因の多くは、不規則な生活や寝不足、ストレス、そしてバランスを欠いた食事などの生活習慣にあります。 なかでも今回は、肌の状態を大きく左右する「食」の面から、健康な肌づくりに役立つ情報を紹介します
肌は今日まで食べてきたものでできている
健やかな肌を保つには、正しいスキンケアに加えて大切なのが食生活。
「食が体をつくる」と言われる通り、これまで食べてきたものが私たちの体、もちろん肌もつくっているのです。
皮膚の外側にある角質層の細胞は、一般的に4〜6週間ごとに新しい細胞に生まれ変わり、古い細胞はアカとしてはがれ落ちます。
肌をつくるための栄養素が不足すると、このターンオーバーがうまくできず、さまざまな肌トラブルにつながるというわけ。
肌へ必要な栄養をしっかり送ることは、健康な肌の土台づくりといえるのです。
バランスの取れた食事が大前提
栄養素は単独ではうまく働かない
肌のための食事というと、野菜中心の食事を連想する人も多いかもしれません。でも、栄養素は単独で作用するものではありません。さまざまな食品・栄養素と組み合わさることで、効用が発揮できるのです。
つまり、肌に良いとされる特定の栄養素だけをとっても、美肌になれるわけではないということ。
また、「○○が肌にいい」と聞いてそればかり食べれば、当然栄養は偏ります。
タンパク質を積極的に摂取しようとして、プロテインを大量に飲んだことでニキビができてしまった…という例もあります。
「バランスの良い食事が美肌への近道」と覚えておきましょう。
美肌を叶えるタンパク質、ビタミンA、ビタミンC
「バランスが大切」とはいっても、「これを摂るべき!」というものも知っておきたい人のために、特に意識してとりたい栄養素を3つ紹介しましょう。
まずは、体や肌をつくる主成分・タンパク質。肉や魚、卵などから摂取できます。タンパク質があってこそ、ビタミンなどの栄養素が効果的に働き、健康な肌に導きます。
次にビタミンA。肌や粘膜を強くし、潤いを保ちます。うなぎやレバーなどの動物性食品のほか、緑黄色野菜に多く含まれ、油と一緒に摂ると吸収が良くなります。
3つ目は、コラーゲンの生成を助けるビタミンC。抗酸化作用があり、皮膚の健康に欠かせないビタミンです。ブロッコリーや赤パプリカなどの緑黄色野菜のほか、ジャガイモにも多く含まれています。果物ならイチゴやキウイなどに豊富。
ニキビ予防にたっぷりとりたい栄養素・食べ物
ビタミンB2、B6を積極的に
ニキビは、厚くなった角質が毛穴の出口をふさいでしまうことが原因です。予防は、皮脂の分泌を抑える食事がポイント。
そこでおすすめなのが、ビタミンB2とB6です。
B2は「美容ビタミン」とも呼ばれ、肌や髪の細胞の新生をサポートする成分。ターンオーバーを促進し、皮脂の分泌を適正に保つ働きがあります。
B6は、タンパク質の代謝を助けるほか、肌の抵抗力を高めます。不足すると皮膚炎になることも。
B2はレバーやうなぎ、牛乳、納豆などに、B6はカツオ、マグロ(赤身)、バナナなどに多く含まれています。
便秘は美肌の敵。食物繊維&発酵食品で腸内環境を改善
ニキビ予防のために、もう一つ気をつけたいのが便秘です。便秘により腸内環境が乱れ、肌荒れやニキビとなって現れることはよくあります。
対策は、普段から食物繊維や発酵食品を意識的にとること。
食物繊維は海藻やきのこ、根菜類などに多く含まれています。
今回の記事では、食生活によって美肌を目指す情報を紹介しました。
できる範囲で日々の食生活に取り入れてみてくださいね。